”小夜衣” 出来上がりました。
真多呂人形の説明書
秋の情緒を背景に、やるせない我が身の境遇を訴えます。
無駄な動きを省き、象徴的に表現する地唄舞にふさわしく、内面的な奥深さが伝わってくる作品です。
これで、二十五年前に作っておいた”面影”との3作品が、出来上がりました。
”面影”
真多呂人形の説明書
亡き人の面影を懐かしみ、過ぎし日に思いをはせる、そんな一瞬の「間」を捉えました。
溢れるばかりの追慕の念が、時の流れすら静止させてしまいます。
長いこと眠らせておいて、やっと仕上げることができて、感無量です。
立ち姿、膝を折った姿、座り姿、三様の地唄舞のお人形が出来上がって、
優美な姿に、「やはり真多呂人形はいいな」と改めて思っています。