能 ”望月”

能 ”望月” 完成しました。
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「望月」は仇討物語をテーマにした、宴での獅子舞の場面をとらえたものですが、上衣を頭に覆うようにして、欄干に足をかけるかたちで、全体のバランスをまとめあげるのにむずかしく、またそれだけの動きのある人形づくりの楽しさもありました。(真多呂季刊誌「麗」より)

動きのある人形の袴の布の木目込みがむずかしく、ちょっと汗をかきました。
獅子の口を2枚の扇で表現していますが、頭と一緒に収めるのに、仕上げの段階になって入らなくて着物を外して頭の位置を下げやり直したり、なかなか難しかったです。


「名古屋 春栄会 より」あらすじ
信濃の国(長野県)の住人で安田の荘司友春の家臣、小沢の刑部友房は、所用があって都にいる間に、主人の友春が望月秋長と口論の末殺害されたことを聞き、直ちに帰国の途についたものの、自らの命も狙われていることを耳にしたのため、帰国もできず、近江国(滋賀県)の守山の宿で甲屋という旅館を設けて暮らしていた。また、友春の妻は、夫の討たれた後は寄るべもなかったので、一子花若の手を引いて都に上ろうと故郷を出で、守山の宿にたどりつき、甲屋に泊まることになった。こうして主従は奇しくも再会し、涙を流して喜びあった。そこに計らずも敵の望月秋長が、そうとも知らないで、都から故郷に下る途中で甲屋に宿を取ることになった。その夜、旅の徒然をなぐさめると称し、友治の妻は盲御前として謡を謡い、花若は鞨鼓を打ち、自らも獅子舞を舞いて興を添え、望月の油断するところを、敵を討って、めでたく本望をとげた。

「信濃の国(長野県)の住人」という文言にも惹かれこのお人形を手にしました。
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by miistitch | 2017-09-08 08:55 | 木目込み人形 | Comments(0)
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